宜蘭(緑色博覧会、陳定南紀念館、台湾独立連盟)

台湾独立連盟の人達と宜蘭へ向かった
何だかんだ言って初めて宜蘭
まさかのチャーターバス、旅費等無料
感謝
最初に訪れたのは緑色博覧会
http://igreen2011.e-land.gov.tw/
アクセスは車がないと少し面倒くさい
今年は花博で盛り上がっている台湾だがこの緑博は今年で12年目
宜蘭に住む民間の人達が行っている
天気がよかったのでけっこうお客さんは多い

山のど真ん中にある
元は地元の人がのんびりと大自然で生きる事をテーマにした博覧会
昨今の「エコブーム」を受けて人気が出てきたそうだ
入場は大人休日200元、平日150元、子供休日160元、平日120元
花博は正直最先端テクノロジーだの着飾った「不自然」な花などおもしろく無かったがこっちは面白い
農業やDIYが目立つ


流木やワラを使ったものが多い

全体的にまったりしている
いいな〜
物作りした〜い
田舎でまったりと暮らした〜い
川魚の生態館や小さい動物園地区、遊具もあるから子ども達も飽きない
食べ物や休むところも豊富だ
5月15日まで開催
個人的には行くのが少し面倒だけど花博よりずっとお勧め
最寄り駅は羅東
昼飯は金門料理という名前のお店

んま〜、豪華な料理がしこたま
本当に無料の旅行でこんなに食べていいんですか!?
腹一杯食べさせて頂いた
ご馳走様でした
次に陳定南紀念館へ
http://www.mr-clean.org/?q=node/177

陳定南とは宜蘭県元県知事
彼の遺物等が展示されている
台湾にて彼ほどクリーンで公平な政治家はいないと言われている
2年ほど前に亡くなったそうだ
話を聞くとものすごく尊敬できる人物
給料をもらっても小さい家に住みながら節約
彼の使っていた革靴が展示されていたがぼろぼろだった
彼が知事時代、高速道路ができる話になり地元の人が彼に反発
説得に来たときに彼の靴が脱げた
地元の人は怒りのあまり彼の靴を投げ捨てようとしたが、あまりのボロさに驚いた
節約している事に感銘を受けた地元の人はついに道路を認めた
それが雪山高速らしい
この道路のおかげで台北から宜蘭まで1時間ほどでつけるようになった
さらに宜蘭に石油化学コンビナートができる計画が持ち上がった
大事業
原発と同じでがっぽりお金が入る
普通なら受け入れる知事が多いが、彼は「自然」を愛していたので反対した
そのコンビナートが雲林にでき、地元住民は公害で苦しんだり先日大きな事故も起きた
本当に地元、その県を愛するってそう言うことだと思う
私利私欲に走る人間が多すぎる
悲しいかな
こんな立派な政治家が今の日本にいるだろうか…
そして今回台湾独立連盟の人と長めに話すことができた
主に話してくれたのは秘書長の王さん
日本語世代
当然日本語ペラペラで博識
彼らは本気で台湾独立を考えている
気持ちはとてもよく分かる
品のかけらもない中国人なんかと一緒にされたくない
アイデンティティ、歴史、その他諸々を見ても中国という方がおかしい
だけどその「正論」が通らない
いまだに政治や権力者の多くは中国国民党
台湾国民党と名乗らない
中国大陸とくっつく気満々
台湾の20%もいないが彼らが操っている
王さんの話を聞いていて日本の原発事情とかぶって見えた
台湾独立連盟の人数自体は多くない
メンバーでも公には明かさない人もいる
明かすと職場の出世や就活で不利になるそうだ
原発も全く一緒
独立連盟は1960年、日本にて設立
白色テロ時代はそれこそ命がけだったらしい
アメリカや日本にいても家族が危険にさらされた
ちなみに日本でもお馴染み、金美齢さんもメンバー
王さんもブラックリストに載って帰国も難しかったそうだ
大きな組織、国と戦うってそう言うことだ
中途半端な覚悟じゃやれない
平和に見える台湾だが…
そこで必然的に独立連盟と日本が近くなる
メンバーに日本人もいるそうだ
だから今回招待された
もっと日本人、特に若い人と親密になりたい、と
俺としては大歓迎だ
あえて言うと台湾が落ちたら中国は同じ手で沖縄を取りに来る可能性は十分にある
歴史や背景は似ている
台湾と日本は手を組んで中国大陸に対応しなければならない
日本政府はなにやってんだか
昨今の若者の動きが今後の台湾を左右する
台湾は日本と比べると若者の政治に対する思いは熱い
30代〜40代は国民党の教育を受けている
その下はどちらかというと民進党
民進党も独立とまでは言っていないが、中国とは距離を置いている
さらに民進党親日脱原発を掲げている
来年の選挙が鍵だ
しかし国民党がまたせこい選挙法をすることに決めた
逆境に負けず民進党に勝ってもらいたい
頑張れ民進党