阿里山

ラソンの次の日は阿里山へ向かった
阿里山
最も有名な観光地の一つ
台鉄で台南から嘉義
自強号で139元、30分ほどだ
台鉄嘉義駅からバスで阿里山
有名な森林鉄道は現在事故で運行していない
残念
バスは片道221元
チケットを買うと旅行会社のばーちゃんがしつこく客引き
名刺や登録証を見せてもらい、詐欺ではなさそう
安い宿はあるかと聞くと1000元の宿があると
行って探すのも面倒だと感じ、そのばーちゃんに頼んだ
実際は800元、ばーちゃんへのマージン200元だった
おそらく頼まなくともこの値段でいけるとは思うが、まぁいいか
先に宿の予約を取っておく方が安心だ
バスは20人ギュウギュウの小型バス
荷物を置く場所もない
2時間半くねくね道を登っていく
景色は良いのだが酔ってしまう
途中入山料150元が必要
到着

標高2170メートル

工事中の様子
とりあえず宿に荷物を置きに行った
好望角というバス停からすぐの場所だ

木材が安いのだろう
テレビは薄型で大きく、部屋も割と新しい
宿のオーナーは優しい人だった
郵便局

先に駅で祝山へのチケットを買いに行く

片道100元往復150元だった
翌日ご来光を見に行く
他にも神木行きの電車などが出ている
台湾で最も高い場所にある鉄道だ
巨木のオブジェ

次に森林区の探索
歩いて3時間ほどで回れる

表示などもしっかりしているので迷うことはない

立派な切り株が目につく

電柱?

いよいよ森らしくなってきた

檜が多い

妹潭

姉妹潭

恋いに悩んだツオ族の姉妹が飛び込み自殺をしたらしい
切ない
風がないのでこういう写真が撮れる

静かだ
ある集団がいる時を除いて…
中国人がとにかく多い
お金を落としやすいからだろうか
本当に嫌だ
うるさいしひどい奴は建物の中でタンを吐く
立ち入り禁止と書かれてても平気で入っていって写真を撮ってる
品のかけらもない
やれやれ
しかし阿里山含め台湾は中国マネーにかなり依存している
今後が不安だ…
立派な切り株が多くなってきた
だいたい日本統治時代に切り出して神社に使われた
怒っている台湾人もいるそうだ
豚の形をした切り株

ハートの形

屋久島のウィルソン株みたいな物か
工事中の受鎮宮

道教、玄天上帝が祀られている
近くには小学校と土産物屋が並ぶ
こんな物が

日本のげた…
パチモン
下は履き古した俺の下駄
ちなみに阿里山はわさびの産地

さらに進む
巨木群桟道が雨でやられたらしい

これぞ「自然」
ちなみに阿里山は年間平均降水量は4000mm
巨木群桟道二へ
樹齢1000年以上の巨木が20本以上
でかい!

写真じゃ上手く迫力が伝わらないな…
神木駅

名物だった神木は現在切り倒されて無くなった
それもまた「自然」なのかもしれない
日本とも樹齢1000年以上

いやはや…ため息物だ
しかしこんな人たちも少なくない

悪気もなく「写真を撮ってくれ」と頼んできた
台湾人だった
悲しいかな
楽にこれるので来る側の人間がな…
うるさく騒いでいる奴も
屋久島のようにある程度きつい思いをしないと登れない方が良いのかもしれない
それでも「自然」はありのままに受け入れる
だたそこに生きているだけ…
千歳檜

日本統治時代は枝が万歳しているようだったので萬歳檜と呼ばれていたそうだが検査の結果2000歳だったため千歳檜となった
からしたらどうでも良いのかもしれない
立派な木だ
樹霊塔

日本統治時代、森の生き物たちの魂を供養するために建てられた
そういう心は持ち続けたい
人間の力だけで生きていくなんて不可能だ
まして人間も「自然」の一部
他の命をいただいて生きていると言うことを肝に銘じなければ
香林神木

現在メインの神木
でかい!

樹齢2300年、高さ45メートル、周囲は12メートル
まさに神様
見ているだけで手を合わせたくなる
2300年前というと日本だと弥生時代
歴史の重みを感じる
しかし彼らはただここで生きているだけなのかもしれない
三代木

三代にわたって木が生えている
二代目すら樹齢250年だったそうだ
他にも名前がつけられた木などが数本存在する
丁寧に日本語の説明文もある
素晴らしい森だ
帰り道サクラが咲いていた

本咲きまではもう少し
シーズンはかなりの観光客が来るそうだ
宿に戻る頃ちょうど夕日が見れた

美しい
次の日は朝5時に鉄道の駅へ
一番乗りだった
しかし思いの外寒い
さすがは標高2000メートル
シーズンではないと言え結構人はいた
30分ほどで祝山に着く

最も高い台湾鉄道

ここからご来光を眺める
天気はぼちぼち

景色は絶景
前にそびえるのはおそらく台湾最高峰玉山
4000メートル手前
いつか登りたいな〜
現地のガイド

おっさん曰く4日間見れなかったが今日は100%見れる!とのこと
期待に胸が膨らむ
説明用に残された檜

細いが樹齢106年らしい
阿里山の環境がそうさせるのか
秋は雲海もきれいらしい
途中から雲が増えてきて残念ながらご来光を拝むことはできなかった

まぁ、仕方がない
これぞ「自然」
歩いて戻る

あまり歩く人はいない
みんな電車で戻った様子
気持ちいいのにな〜

立派な切り株

お邪魔いたしました
檜の原生林…
壮大だったが人間の手が入りすぎているのは少し残念だった
観光地にして金儲けのためなら仕方ないか…
お土産もたいした物がない
その辺で売ってそうなお茶に着色されたお菓子、砂糖をめちゃくちゃ加えたコーヒー…
結局買おうと思う物がなかった
戻る前にコンビニで嘉義行きのチケットを買う
台湾で最も高い場所にあるセブン

袋物はパンパン

後はバスを乗り継いで台北に戻った
阿里山
正直ちょっと残念だった
阿里山の「自然」は素晴らしいのだがお金のにおいを感じる
住む人たちが素晴らしい「自然」を享受していない
美しい自然があるのに…
ご飯は高いしおいしくない
大餐を注文しない客は適当に扱われた
そして原住民
阿里山はツオ族の土地として知られている
しかし原住民の物はほとんど売っていなかった
そもそも阿里山は原住民の土地だの何だのって言うのは官僚やマスコミが流したデマらしい
姉妹潭も作り話
う〜ん…
素晴らしい「自然」が有るのは確かだが人間のエゴが前面に出てきている
予想していた物と違ったので戸惑いが残った