不一樣的月光~Finding sayun~

今日は台湾原住民の映画「不一樣的月光~Finding sayun~」を見てきた

いい映画だった
映画の舞台は台湾東部宜蘭の南澳
サブタイトルにあるように「サヨンの鐘」に関わる物語だ
年配の方は知っているかも知れない
戦前の歌「サヨンの鐘」

日本統治時代の1938年に起きた
南澳に住んでいて、現地人から慕われていた日本人の巡査(教師)田北正記に召集令状が届き、戦地へ赴くこととなった
山から下へ下る道を現地の人達が手伝った
その中にタイヤル族のサンヨと言う名の女性がいた
出発の日は大雨が降っていて川の水かさが増していた
渡る途中で足を滑らせたサヨンは流されて命を落とした
美人だったそうだ
総統府はこの話を聞き記念に鐘を作った
それがサヨンの鐘だ
この話を元に作られた曲が「サヨンの鐘」
映画も作られた
しかし戦争が終わり、サヨンの鐘は国民党に破壊された
現在は新たに作られたものがあるらしい
この話は実話じゃ無いという話も聞いた事がある
大日本帝国が自国を盛り上げるために作った作り話、と
しかし実際現地人に慕われていた日本人は少なくない
作り話じゃ無いと信じたい
映画は若者の街西門町へ
休日ともありすごい人混み
人酔いしそうだ
西門のアニメイトとやらを覗いてみた
どこの国もオタクは似たような格好、風貌をしている
不思議だ
台湾もオタクが多いこと多いこと
彼らは繊細な人達なんだと思う
おそらく現在社会が嫌で現実逃避をしているのではなかろうか
先日また車の事故を見た
追突事故
そしてゴミをポイ捨てする若者…
都会って大変だ
田舎者には息苦しい
少し早めに映画館に行った
割引券がまだ使えた
190元で見れた
(割引券はまだ数枚手元にあります。欲しい方は連絡ください)
映画館内

いいですな〜

そして会場にはなんと!!!

セデック・バレのモーナ・ルダオ役の林慶台さんが!!
ネット上で来るという話を聞いていたが本当に来るとは!
彼はずばり南澳のタイヤル族
この映画が大好きらしい
格好いいな〜
本職は牧師さん
出草(首狩り)なんて絶対しない
忙しいそうで10分ほど話をして会場を出た
映画では迫力満点だったけどおっとりした話し方だった
感激だ
映画ものどかな感じで進んでいった
内容は「サヨンの鐘」について調べに来た台北の女性と現地に暮らすタイヤル族の人達の話
南澳も自然がいっぱいだ
今度行きたいな〜
日本の歌を唄うタイヤル族のおじいちゃんがかわいらしかった
原住民の現状も映し出している
自給自足から貨幣社会に取り込まれ、伝統を失いつつある原住民
大学に行かないと仕事が無い
素晴らしい文化がある
ぜひ残して欲しい
彼らのために何ができるだろうか…
とりあえず自分にできることをしていこう