花蓮滞在記〜初日〜富里、羅山有機村

半農半X研究所の塩見さんが台湾にてロングステイ

半農半Xという生き方

半農半Xという生き方

26日から台湾の農業、中国語の勉強のために少しだけご一緒させてもらった
電車にて花蓮の富里を目指す
途中で買った台鉄弁当

まっ茶色だが不味くはない
外の風景もええ感じ

途中海も見える
台北から自強号で約4時間半、673元だった
同じ電車に塩見さんも乗っていた
宿泊先の人が迎えに来てくれた
今回のステイ先は富里の羅山
羅山は台湾最初の有機
http://www.taiwan-panorama.com/jp/show_issue.php?id=201150005050j.txt&cur_page=1&table=4&h1=&h2=&search=&height=&type=&scope=&order=&keyword=&lstPage=&num=&year=2011&month=05
宿泊先は月荷塘
http://hualien.fun-taiwan.com/OuterWeb/Container.aspx?hid=002-I010
若い夫婦の宿
部屋からの景色がいい!


全部田んぼは有機栽培らしい
まずは車で色々と案内してもらった

台湾でもここまでの田舎は初めて
羅山は山中だが豆腐が作れる
ユーラシアプレートフィリピン海プレートの境目にあり、その関係で塩水やガスが湧き出している

確かに舐めてみたらしょっぱい!
付近に生える植物も海辺に生えるものらしい
珍しい植物も生息している
出る場所や濃度も変わるそうだ
田畑には影響ないとのこと
ガスを生活に利用している人も

お米作りの名人
火力が弱いので料理には使えないが、水を沸かすことは可能
飲水のための沸騰やシャワーに利用している
当然利用料無料
発電には火力が足りないなしい
次に滝へ
宿からもうっすらと見える

羅山瀑布
途中にある池

もともと小さなため池だった
そこに滝からの水を流して大きくしたそうだ
魚のほか菱を植えている
菱も自然栽培
売っているものより小さいが甘みが強いそうだ
自家消費で市場に出回ってはいない
滝のふもと

水がきれいだ
しかしよく見るとパンツ一丁のおやじが水泳を楽しんでいた…
羅山は水が有名
その訳は石

羅山一体を構成している石はこの石
名前は知らないが、ろ過機能が半端ないらしい
いろんな粒の砂で構成している
そかし台北の人が取って帰って利用しているそうな
そのせいでだいぶ減ってしまった
羅山はここから来る独自の水源を利用している
有機無農薬を目指しても周りの田んぼの水が入ってくる
ここはそれもないそうだ
素晴らしい環境だ
滝へ続く道は台風でやられ、水源でもあるので現在は通行不可
ひと通り集落を周り、宿主と対談
家族構成は30代の夫婦と小学2年生の女の子
2年半前に移住
旦那さんはもともとMRTの運転手!
しかしやっぱり「自然」豊かな暮らしがしたいと退職
色々探したらしいが、羅山に決めたそうだ
決め手はやはり環境
台湾東部は「自然」がいっぱい!と、言っても広い
さらにすべてが「自然」豊かなわけではない
羅山は確かに住みたくなるような環境だ
海までも車で15分ほど
看板猫

他にも2匹猫がいる
こいつが一番なついてきた
もふもふ♪
カフェもしている

手作りのパンもあるそうだ
もともと民宿経営は考えていなかった
しかしお米だけでは生活が厳しいと民宿を始めたそうだ
やはり半農半Xか
当然塩見さんの本も読んでいたそうだ
自分の宿に来てくれたので感激していた
話の中で竹を使った帽子の話題が
田舎のおじいちゃんは竹を使った帽子を作っていた

これは飾り用の小さいもの
材料は竹と紐だけだ
民宿のオーナーがプレゼントしてくれた
当然実践用の大きい物もある
しかしあまり見かけなくなった
安い、工場製やビニールの帽子が増えたからな…
作れる人も減ったそうだ
羅山にはまだ数人作れる人が残っている
裏に住んでいると案内された

ものづくり大好きおじいちゃん
何でも作る
帽子をはじめ、椅子や机子供たちの遊び道具まで自作
すごい!
宿に戻ると、近所にある民宿「羅山的家」のご主人が自前の料理を持ってやってきた
地元の農会会長も務めているそうだ
話したら止まらない
羅山の有機米について熱く語ってくれた
有機村が始まったのは1989年
有機にしたら昆虫やカエルが増えたそうだ
食物連鎖が成り立っているので害虫がうじゃうじゃこない
確かに蚊も少ないしカワセミを見かけた
更に羅山の家のご主人は大豆と小豆を栽培
本職はパン屋
台湾も大豆の多くは輸入
安くても遺伝子組換えじゃない豆乳を見かけるが、かなり品質が悪い大豆を使っているそうだ
飼料用を使っている
さらに、オーナーは廃棄処分される牛乳などで有機肥料を作っているそうだ
他にも、羅山のお米はあまり米のコンテストで勝てない
なぜならよそは機械などを使って綺麗な米を出品しているそうだ
羅山はそういうことはしない、と
だから形が綺麗ではない
そこで米の名前は「醜美米」
宜蘭でも自分が育てたものを食べない農家がいるそうだ
うむ…
台湾の農業事情をたくさん学べた
中国語も割りと話せた
10時過ぎに就寝
ちなみに夜8時過ぎの羅山はほとんど人がいない
台北とは大違い
みんな早寝早起きらしい
近所にコンビニどころかスーパーもない
夏場は星が綺麗らしい
街灯も殆ど無い
住んでいる新店も割と田舎だがレベルが違った
台湾の本当の田舎に感激した初日だった