賽紱克巴莱 セデックバレ

話題の映画「賽紱克巴莱 セデックバレ」を見に行った
http://ameblo.jp/seediqbale/
ちょうど昨日後半の上映が始まったばっかりだ
前編後編同時に見ると割引された

通常270元
80元もお得!
ラッキー
一番いい時期に見に来たかも
さて、珍しく話題の映画を見に行ったのにも訳がある
珍しく、台湾の原住民にスポットを当てた映画
賽紱克巴莱も当て字
台湾原住民のセデック族(賽紱克)、バレ(巴莱)は真の男的な意味らしい

かっこええ!

骨太で黒く濃い顔
日本でお世話になった人に少し似ている…
監督は海角七号魏徳聖
実は12年前から考えていた映画だそうだ
海角七号の資金などを投入したが資金が足らず、ビビアンなどは自腹で参加していたそうだ
是非日本人に見て欲しい映画
台湾原住民(セデック族)と統治時代の日本人が激突した「霧社事件」を描いた作品だ
タイヤル族と思ってた
会話はセデック語と日本語が少し
中国語が分からなくとも漢字字幕とシチュエーションで何となく分かると思う
始めに言っておくが、「反日映画」というくだらないレッテルを貼る人がちらほらいるが、そういう映画ではない
言われているとおり、かなり残酷なシーンが多いのは確か
でもDVDがでたら買うだろうな〜
霧社事件
詳しく書けば長くなるので興味がある人はウィキペディアを…
映画を見る前にある程度知識があった方が良さそうだ
霧社には2度訪れたことがある
また行かねばな〜
重い歴史だ
なぜ日本の歴史にはあまり台湾の話があまり出てこないのだろう
少なくとも統治時代は日本だった
日本史の一部だ
俺は日本統治時代を「善」と言うつもりはない
歴史は「善」「悪」では無いはず
生じたことをありのままに知り、今後の未来に活かす事が大切だ
そうじゃなければ亡くなった人達へ申し訳が立たない
映画とウィキペディアの内容はけっこう違っていた
ネタバレになるといけないから書けないけど…
日本側と台湾側の認識の違いかな
台湾の映画で中国語、台湾語(ちょっとだけある)が出てこない映画も珍しい
どちらかというと低い身分に見られ気味の原住民
台湾は現在14族が原住民として認められている
他にも文化や言葉が違う部族がいるらしい
彼らは裸足で森を駆け回っていた
裸足族としてはあこがれるな〜
アミ族はダンスや歌が上手くて有名だ
セデック族やタイヤル族などは首狩りの習慣が有った
首を狩ったら一人前の男だ
さすがにこういう文化は恐ろしい
他にも女性の顔に刺青など、今の社会では厳しいだろう
既に数えるほどしかいなくなったそうだ
それでもできるだけ彼らの文化を大切にして欲しい
まして「自然」と共に生きてきた人達
今、彼らの知恵こそ大切な気がする
霧社事件に関しては台湾人もあんまり知らないんじゃなかろうか
歴史で習うのかな??
漢民族は関わってないので微妙なところか
そのせいか、観客の台湾人の反応も変な感じがした
よくわからんところで笑ったり
笑いのツボが違うのかな
でも、日本軍の上官が怒るところで笑うかな
そして前半を見終わった後「無聊」という言葉が聞こえてがっかりした
携帯が鳴ったりしたのは論外
何気にキム兄が出ててびっくり
タイヤル族の血を引くビビアンは出てて当然だが、まさかキム兄が出るとは
演技は…ノータッチで
全部で4時間半あったが全く飽きなかった
いや〜、いい映画だった
言葉が分からないから字幕ばっかり見てしまった
またゆっくり見たい
DVD出たら買うぞ!



(追記)
人間関係が多少難しいので、先に人間関係図↓を見てからがいいと思います
http://www.wretch.cc/album/show.php?i=seediq1930&b=4&f=o1158299934.jpg&p=30
英語版字幕もあるそうだ
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201110010008